4. 得られた成果(結果)
4.1 陸上と海上の比較
表3.1に示した各機関諸元を計測して得られた結果の例を図4.1及び4.2に表す。図4.1は比較の為に、負荷を横軸に、陸上試験での値を分母にして、海上/陸上の比を表した。排出NOx濃度値(ppm)及び酸素濃度値(02)はwet状態に統一して表示している。NOx排出率(g佐Wh)は更に吸気空気湿度補正を加えている。
図4.2は、現在IMOで審議中の規制案に沿って、横軸を機関の最大回転数、縦軸を25%、50%、75%、1OO%の各負荷でのNOx排出率(g/kWh)に、それぞれO.15,O.15,O.5,O.2の重み付けを付けて表した数値(E3モード値)で表し、IMO規制案を付した。
全てのデータの比較を通して以下のような計測結果を得た。
排出NOxは濃度値(ppm)及び出力当たりのNOx排出率(g/kWh)の双方とも、バラツキはあるが平均すると、海上試験のほうが陸上試験より約7%高い値となった。図4.2で示した、E3モードでは約9%高い値となる。
排出酸素濃度値は、海上及び陸上ともに差はほとんどない。燃料消費率は、約4%海上が高めとなっている。他の諸元については、バラツキはあるも大きな差は見られなかった。
図4.1 陸上と海上の比較
図4.2 E3モードによるNOx排出率
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